ペン入力ができるタブレットPCでお絵描きをすると、メモリなどのリソースが心もとなくなる事があります。
ワコムのCintiq CompanionであればタブレットPCとして独立して使用することも、デスクトップPCに接続して純粋な液タブとして使用することもできるため、出先ではタブレットPCとして下描きなどに使用し、家ではリソースの豊富なデスクトップPCに接続して仕上げに使用するという使い方が可能です。
しかし、その他のwindowsタブレットでは他のPCに直接接続して純粋な液タブとして使用することはできないため、出先はともかくとして家で使用するメインの液タブとしてはリソースが心もとなくなります。
せっかくペン入力ができるタブレットPCがあるのに別途液タブを購入するのはもったいないので模索したところ、リモートデスクトップを使用することでなんとかなりました。
端的に言うと、windowsリモートデスクトップを使用してデスクトップPCでお絵描きソフトを起動しつつ、windowsタブレットから遠隔操作でお絵描きをしようとというわけです。
これにより、お絵描きソフト自体はデスクトップPCで起動しているためwindowsタブレットは単なる操作端末となり、純粋な液タブとして使用できるわけです。当然ですが筆圧を検知することが前提です。
【できること】
タブレットPCを別PCに接続する純粋な液タブ(筆圧検知)のように使用できる。
環境にもよるがLAN内での使用であれば遅延は許容範囲内かと。インターネット経由では遅延が気になる。
お絵描きソフトはホスト側PCでのみ起動するため、 ソフトのライセンスが1つで良い。
おそらくですが、お絵描きソフト以外にも3DCADなどでも可能
【できないこと】
windowsへの2重ログイン(デスクトップPCでログインしつつリモートからもログインする)は禁止されているため、タブレットPCからの遠隔操作中はデスクトップPCが使用できなくなる。すなわち、デスクトップPCのモニタ分が作業スペースとして使用できなくなります。2重ログイン禁止の回避はできませんがデスクトップPC側でも作業するための代替策はあります。代替策は別の記事で紹介します。
【用意するもの】
- タブレットPC(windows10※1、ペンタブドライバはWintab APIでもTabletPC APIでも可)
- デスクトップPC(windows10pro※1)
- Windowsリモートデスクトップ(windowsに標準搭載)※2
- 両方のPCが接続されたLAN環境 インターネット経由でも遅延を気にしなければ可能
※2 リモートデスクトップができるフリーソフトは沢山ありますが、この方法はwindowsリモートデスクトップでしか行えません。多くのリモートデスクトップソフトウェアは方式が異なるため筆圧を検知しません。
【導入の流れ】
基本的には特別な操作は必要なく、windowsリモートデスクトップを使用してタブレットPCからデスクトップPCを遠隔操作するだけです。
- ホストPCにタブレットPCで使用しているペンタブドライバを入れる。(不要かも)
- デスクトップPC(ホスト)でリモートデスクトップを許可
- インターネット経由の接続の場合のみ、ルーターのポート開放
- タブレットPC(クライアント)でリモートデスクトップを起動し、デスクトップPC(ホスト)に接続
- デスクトップPCでお絵描きソフトを起動してタブレットから遠隔操作で絵を描く
詳細は追って記載
0 件のコメント:
コメントを投稿