- システムの保護
- バックアップと復元
- ファイル履歴
【システムの保護】
システムドライブ(通常はCドライブ)でシステムの保護を有効にしていればwindowsアップデートやドライバのインストールなどを行う際に自動的に復元ポイントが作成されます。万が一、アップデートやドライバなどのインストールによりシステムが不安定となった場合には復元ポイントからもとに戻すことができます。
また、タスクスケジューラから設定していればアップデートなどのシステム変更がなかった場合でも最低週1回は復元ポイントを作成するように設定できます。
大抵の場合はシステムの保護で事足りますが、システム深くで致命的なエラーが発生した場合は復元できないこともあります。この場合は"バックアップと復元"でバックアップをとっておくとシステムを完全に復元することができます。
システムの保護はシステムドライブについては標準で有効になっていますが、スタートボタンで右クリックし、"システム"から"システムの保護"をクリックすることで設定変更が行えます。
システムの保護を有効にして復元ポイントが作成されると、フォルダ内で右クリックし、プロパティから"以前のバージョン"タブを選択することで復元ポイ ントにあるユーザーデータ の復元も行えます。誤って必要な個人ファイルを削除してしまった場合に復元ポイント時点のファイルを復活させることができます。ただし、復元ポイントは頻 繁に作成されるものではないため比較的新しい個人ファイルは復元できないこともあります。
Dドライブなどシステムドライブ以外でも"システムの保護"を有効にできますが、この場合は個人ファイルの復元にのみ使用できます。 ただし、個人ファイルのバックアップを目的とするのであれば復元ポイントの作成頻度が低い"システムの保護"ではなく、下記で紹介する"ファイル履歴"を使用したほうが良いと思います。Dドライブなど個人ファイルの保存にのみ使用しているドライブでは"システムの保護"と"ファイル履歴"の両方を有効にしてもあまり意味が無いので、"ファイル履歴"のみを使用したほうが良いと思います。
【バックアップと復元】
システムの保護では復元できないようなシステムの致命的なエラーが発生している場合も復元することができます。バックアップ対象にはDドライブなど個人フォルダも指定できますが、システムドライブをバックアップ対象から外すことはできません。
"システムの保護"とは異なり、アップデートなどの前に自動でバックアップをとることはできません。バックアップは定期的に自動で行うように設定できますが、結構な容量を必要とします。ただし、前回のバックアップから変更のある差分のみをバックアップするため頻繁にバックアップを取ったからと行って膨大な容量を必要とするわけではありません。
バックアップの保存先は可能な限り外付けHDDなどあまり使用しないドライブに指定したほうが良いです。バックアップ先のドライブの故障などの場合、バックアップファイルが使用できなくなり、バックアップの意味がなくなるためです。
バックアップの作成(スケジュールも)および復元はコントロールパネルの"バックアップと復元"から行います。
【ファイル履歴】
ファイル履歴を有効にすると個人ファイルを誤って削除や変更してしまった場合に復元することができます。"システムの保護"や"バックアップ"でも同様に復元することができますが、ファイル履歴は上記の2つよりも頻繁に履歴(これもバックアップ)を取っているため比較的最新のファイルに復元できます。
また、上記の2つとは異なり、システムの復元は行えないため、windowsに致命的なエラーが発生した場合に復元することは困難です。あくまで個人ファイルのバックアップのみに使用できます。
ファイル履歴は標準では無効となっているため、コントロールパネルの"ファイル履歴"またはタスクバー右下のアクションセンターから"すべての設定"、"更新とセキュリティ"からバックアップを設定する必要があります。Dドライブなど、個人ファイルを保存するドライブには設定しておいたほうが良いです。
ファイル履歴からの復元方法は"システムの復元"による個人ファイルの復元と同様にフォルダ内で右クリックし、プロパティから"以前のバージョン"から行う方法と、コントロールパネルの"ファイル履歴"から行う方法の2つがあります。
【まとめ】
・システムの保護・・・主たる目的はシステムの簡易保護、システム変更前に自動で復元ポイント作成
・バックアップと復元・・・主たる目的はシステムおよび個人ファイルの完全な保護
・ファイル履歴・・・個人ファイルの保護。比較的頻繁に定期的な自動バックアップができる。
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